2007年1月30日(火)

エルニーニョとラニーニャ?!

云うまでもなく、近年地球温暖化等というという環境破壊により急激に引き起こされいるが、異常気象の事であるが、まず命名の由来から述べてみたいと思う。

エルニーニョ(El Niño)とはスペイン語で「男の子」(イエス・キリスト)の意味。一方、ラニーニャはエルニーニョに対して逆の気象状況を表すことから、「アンチエルニーニョ」と呼ばれていたこともあるが、「反キリスト者」の意味にもとれるため、男の子の反対で「女の子(La Niña)」と呼ばれるようになったものである。以下、ラニーニャはエルニーニョの逆の現象とご承知いただきたい。

さて、エルニーニョとは、ガラパゴス海域からペルー沖にかけて(東太平洋の赤道付近)の海面温度が数年に一度、大規模に上昇する現象をいう。この現象は、地球規模の気候変動を引き起こし、世界中に異常気象を誘発するというが、一九九七年三月から始まったエルニーニョは二十世紀最大規模といわれる。 さて、エルニーニョが発生すると、日本では冷夏となる事が多いが、世界では各地に高温、低温、多雨、少雨などが発生する。この異常気象に特に影響されている国が南米のガラパゴスだ。

世界の異常気象はガラパゴスから始まる!

さて、世界の異常気象はガラパゴスから始まると云われるが、ガラパゴスというのは、南米大陸の西、980㌔沖の太平洋にある。エクアドル領である諸島は、赤道をまたぐようにして10平方㌔以上の広さを持つ13の大きな島と6つの小島、多くの岩礁からなる。陸地の総面積は約7900平方㌔ほどで、ちょうど静岡県ぐらいの広さ。ほとんどが火山島で、諸島の西にあるイザベラ島とフェルナンディナ島の火山は現在も活動中である。
 
ふだんのガラパゴスは、砂漠気候と思えるほど雨が少ない。白樺と見間違えそうなパルサントの木は、乾季に枝からすべての葉を落とす。水分の蒸散をふせいでいるのだ。そして、ひたすら雨を待ち続け、時には数年も葉をつけない時もあるという。

乾季が終わり、まとまった雨が毎日のように降り出すと、パルサントの森は一週間足らずで緑の森に生まれ変わる。
スカレシアの林に帰化植物たちが進入してきた。ガラパゴスの山岳地帯ではスカレシアというキク科の植物が森林を作っている。近年、この固有種の森に大陸から持ち込まれた植物たちが進入し始めた。牧草として持ち込まれたススキのようにもみえるエレファントグラスやマラリヤの予防用として入ってきた、葉っぱのおおきいゴムの木のようなキニーネなどだ。

エルニーニョのもたらした多雨は帰化植物を勢いづかせ、いっきに分布を広げつつある。特に人が造った道路の際は日当たりも良く、水の流道にもなっていて、帰化植物たちの絶好な生育場所である。エルニーニョが帰化植物にとって勢力拡大の多大な助けとなっているといわれているのだ。

作成者やなけんさん

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